スペイン人式挨拶なのか不審者との遭遇なのか

日常生活
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私は人の外見(もしくは少し喋ったとしても)を見ても、どこの国の人か当てるのがめちゃくちゃ苦手。

だいたい見事に外れる。さっぱり何人なのか分からない。

主人はどういう基準で見分けているのか私には分からないけど、だいたい当てることができる。(得意技のひとつ)

 

 

このあいだ、同僚たちと出かけた際にバーに行ったときのこと、

どこかから邪気ともいえるほど強い視線を感じた。

 

 

邪気をたどっていくと、テーブルの向こう側から目が開いてないんじゃないかというくらい、口も目も微笑んでいる外国人がいた。

 

(絵心がないのはお許しください)

 

図鑑情報
性別:マン
年齢:推定35才
国籍:不明
特徴:濃いめ

とりあえず、そちらの方はあまり見ないようにして同僚と話しを続けた。

話に夢中になっていて、ふとテーブルの向こう側を見るとさっきの外国人はいなくなっていてホッとした。

 

 

しかし、どこからともなく再び邪気を感じた。

 

邪気が発せられている方角を見てみると

 

近くへ移動してきた模様。

だるまさんが転んだ状態である。

 

やはりここは無視するに限ると思って、今のは見なかったことにした。

 

 

しかしすぐに、無視できない状況がやってきてしまった。

気付けば隣で彼はほほ笑み続けていた。

話しかけてくるならまだしも、話してこない。ただ100%のスマイルで凝視されている。

不愉快と恐怖でしかない。

 

 

そうは言っても、ここまでは許容範囲。

その後、許容できない事態へと発展。

 

そのままのスマイルをキープしながら、彼は顔と両手を私の顔に伸ばしてきた!!!!

絶叫マシンに乗ったときよりも大きな声で叫んでしまった。(絶叫マシンは得意分野)

 

日本人の私にとっては、普通な反応をとったつもりだけど、

彼にとって私の反応は不思議だったのか、

ナンデ?ワカリマセン🤷‍♂️みたいなポーズを笑顔でとってくる余裕っぷりを発揮。

 

不快感マックス🌋に達したので、同僚と共に移動した。

 

 

しかし、その後ふと思った。

彼はスペイン人だったのか?一体何人だ?

 

スペイン在住の日本人のブログを見たり、例のスペイン人のかわいこちゃんと話しながら、最近よくスペイン情報を収集しているんだけど、

そのなかでスペイン人の挨拶の方法を学んだ。

 

スペイン人の挨拶は、

  • 女性同士だとハグしながら頬キス
  • 男性同士だと場合による
  • 異性同士だとハグしながら頬キス(初対面でも!!!)

らしい。片方の頬キスの場合と両方の頬キスの2パターンがあるらしいけど、それは場合によってそのときに判断するとのこと。

日本で初めて会った異性に突然そんなことをされたら、ただの変態でしかない。

それが普通にできるスペインは、男性の立場からすると最高の国やなと思った。

 

 

例のスペイン人のかわいこちゃんも、このスペイン人の頬キス挨拶について

かわいこちゃん
かわいこちゃん

たまにバーとかパーティで会ったばかりの人も、頬キスしてこようとするんダヨ。ちょっとキモイときもあるケド我慢するか、代わりに手を出して握手にすり替えるしかないヨ。

と語っていた。

国が違えば、挨拶も違う。不思議なものだ。

 

もし、さっきのスマイルマンがスペイン人ならば、、、と考えると

少し申し訳ない気持ちが芽生えてきてしまった。

 

 

というのも、以前主人と台湾に行ったとき、(そのときはまだカップルだった)

主人の友達の集まりに私も連れていってもらったんだけど、

そこで一人の台湾人の女の子が私にお土産をプレゼントしてくれた。

 

私は無意識だったんだけど、「ありがとう」と言いながらお辞儀をペコペコしていたらしく、

そこでみんなに「わージャパニーズらしいね~!!」みたいな感じのことを言われたことがあって、

そこで初めて自分がお辞儀をしていたことに気づいた。

 

今まで生きてきて、私の身体に染み込んでいる日本の文化とザ・日本人、を自然とそこで披露してしまったようだ。

 

そうなると、スマイルマンがもしスペイン人なら、自分の国の挨拶を無意識にしてしまったのではないかという考えが浮かんだ。

 

ああああ、スペインの血が自然と出てしまったのか?!相手の文化を否定したような気持ちになったため、申し訳なさを感じた。。。。

 

 

でも、ふと思った。

 

いや、ここはジャパンだ。

 

お辞儀の文化だ。

 

そして、

郷に入っては郷に従え

という諺があるじゃないか。

しかもそれは日本語だけじゃなくて、ちゃっかりその英語バージョンも世の中に浸透しているではないか。

スマイルマンだってきっと “When in Rome, do as the Romans do” を勉強したはずだ。

 

素晴らしい先人たちのお言葉を思い出し、

そうだ、私は悪くない。と開き直りその後も楽しく過ごすことができた。

 

 

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